着想メトロ

アイデアとは、世界の捉え方を再構成することで新たな価値を獲得し、さらにそれを経験によって持続させる、一連のプロセスのこと。

考えるヒント――アイデアを耕す

計算

研究活動をしておられる方は、普段から関連の論文や専門誌、学術書などを読まれると思います。 そのとき、特に自然科学において研究に従事している方々については、自分の研究に直接影響を与えるような重要性の高い事柄について、参考文献の計算結果を自分で…

習慣について

ある高校二年生に数学を教えています。わからないことはわからないと素直に言ってくれる子なのですが、ある問題の解答を全体的流れとして理解し、その解答のどこが本質的な着眼点なのかを指摘することができるだけで、もう満足してしまうきらいがあります。 …

単語ではなく、伝えたい内容にグローバルな対応をつける

言語を訳すという技術をどうしたら磨くことができるのか。大賀正喜氏の提案する「表現モデル」にその解答を見出す。

『途中で止めても構わない』ホラーゲーム

ウンコをもらすゲームが本気で開発されようとしている。

最小作用の原理(10)――平面上の相流

☞直線上の相流 直線上のベクトル場によって定まる微分方程式をどう解くかを学んだところで、今度はそれが相流という言葉を使ってどのように翻訳されるかをみてみる。 特に簡単な例\[ (1) \;\;\; \dot{x}=kx, \;\;\; x \in {\bf R} \]から始めよう。初期条件\…

最小作用の原理(9)――Ordinary Differential Equations(Arnold)

アーノルドの『常微分方程式』を読み解いていく。

言葉は思考する(十三)――アルツハイマー病を検知する血液検査が確立されるが、受診への抵抗も

脳をスキャンするよりも安価で確実な方法として、血液検査により初期段階のアルツハイマー病の予兆を検知することが可能になる。そこで問題になるのが、この検査を受けて陽性だったとき、その後どう対応できるかということである。検査を受けることは義務な…

最小作用の原理(8)

第八回目にしてファインマンによる最小作用の原理の特別講義を終える。ここでは最小原理から静電ポテンシャルの満たす方程式が導けることを示し、次に最小原理を利用した、ポテンシャルの近似解を求める方法について学ぶ。最後にファインマンが彼の生徒にの…

最小作用の原理(7)――大域的物理法則と局所的物理法則

最小作用の原理と量子力学との接点とは? 物質はミクロな世界でどうふるまうのか? 根源的な疑問に、ファインマンの鋭い洞察力が応える。

最小作用の原理(6)――相対論的運動方程式への拡張

電磁場中を運動する一粒子の運動方程式を、最小作用の原理から導出する。そして最後にラグアンジアンを導入する。次回からはいよいよ、ファインマンの才能が如実に現れる分析に入る。

言葉は思考する(十一)――複数の言葉を話せることの利点

バイリンガルであることで何が嬉しいのか。それは一言でいうと「成功するチャンスの倍増」さらには「活発な思考活動の源泉」ということになるだろう。母語以外の言語と付き合うことはその人の日常を非日常に転換し、人生を冒険に溢れた、彩り豊かなものにす…

アフィン空間とアフィン写像

アフィン空間・アフィン変換という概念についてのまとめと直観的説明。常識的により「自然」な概念が、必ずしも数学的に把握するのに易しくはない好例となっている。

最小作用の原理(5)――多次元への一般化

最小作用の原理は高次元、また多粒子系にも容易に一般化できる。ただしこのとき系は保存する(つまり力がポテンシャルから得られる系)だと仮定している。

Dream

「夢は生き抜くことができる」というメッセージ。その上で大切なのは「現在の自分をしっかりと見据えること」、そして「恥、恐怖を乗り越えて、勇気を持つこと」。

本を読むのに「しおり」は要らない

本は始めから最後まで一直線に読むものではない。ときには後戻りし、ときには飛ばして先取りしながら、「非線形」的に読むのが、体験としての読書を確立するのに効果的だ。

言葉は思考する(十)――機械は人たり得るか

ついに人工知能が誕生した。コンピュータプログラム「ユージーン」は、人とテキストで会話し、自分を人間だと思わせることに成功した。

動的境界

人間の自由に対する新たな視点を提供する、「現実の多次元性」の源泉を探る。

異文化理解は異文化不理解から始まるということ

異文化理解という言葉がもてはやされるようになったが、それがなぜ大切なのかということについてはあまり話し合われていないようだ。理解するにはまず不理解が先立たなければならない。この不理解を越えたとき、わたしたちの日常はどう変わるのか。

『はてなフランコフォニ』を立ち上げました

☞フランコフォニの一員になろう 新たなグループを立ち上げました。目的は(主に)フランス語を通して形成される文化を学び、その理解を深めることです。この目的に少しでも共感される方は、ぜひとも参加して下さい。よろしくお願いします。 グループはこちら…

言葉は思考する(八)――立ちながらの仕事で健康改善、生産性の向上も

デスクワークが主流となった現代人にとって、長時間座ったままでいることは日常茶飯事、避けては通れない。とは言っても健康に害のあることは事実だからなんとかしたい。切実に求められる解決策、そこで現代の勤め人は立ちあがった。

パターン認識能力は数学の基盤――ものをカテゴリー化する『集合』という概念

集合論の創始者カントールが向き合ったもの。我々を無限の深淵へと誘う、「集合」という革新的アイデア。

最小作用の原理(4)――部分積分で道を開く

部分積分をつかって評価しやすい形に変形。保存系に関しては最小作用の原理がニュートン方程式と同値だということがわかる!

最小作用の原理(3)――ずれに応じる変化を見る

前回までの議論:最小作用の原理(1) - pen3e's blog/最小作用の原理(2) - 着想メトロ この数学分野には様々な問題があって、たとえば、普通「円」を定義するには、「ある固定点から等距離にある点の集合が成す軌跡」とすればよいが、実はもうひとつの方法が…

ブログの名称を変更しました

僕がパリにいたとき、メトロというもののイメージは一変したように思います。陽光が届かず薄暗い地下には、様々な匂い、音、気配がたちこめていて、その混沌とした様子に強いインスピレーションを得ました。 そこには日常の生活とは異なる、世界の裏の顔が覗…

最小作用の原理(2)――変分という視点

前回の議論:最小作用の原理(1) - pen3e's blog 実際の運動はある曲線――時間を横軸にとって高さ\( \; x \; \)をプロットすればそれは放物線――になり、何らかの積分値をもつ。だがここで、実際の運動とは違い、たとえばより高いところまで到達してその後落下…

最小作用の原理(1)――多くの天才を魅了する自然の巧妙さ

高校生のころの自分にとって、物理はとても難しい科目だったのを覚えている。それは、現実で生起する現象を、物理で扱える対象へとモデル化する作業だったからに他ならない。 現実の現象を、数理的(つまり数式で扱える)現象へと解釈し直す手続きは、その現…

遠野物語――文化とは精神のふるさと

文化は個人・共同体のアイデンティティの基礎を成すという意味で精神のふるさとだ。

個性豊かな洋楽選(1)

*選曲はVirgin Radio より。 1). Stromae -Tous les même Stromae - Tous Les Mêmes - YouTube

パリの交通事情

パリまたはパリ郊外の公共交通機関は、何といっても汚い。最近はまだましになったほうで、RER C線なんかの車両は比較的きれいだ。しかしこれがA線やB線になると汚い。汚いのだ。車両のみに限らず、鉄道のホームそのものが汚い。車両の座席に人糞がてんこもり…

ミルフィーユかミルフイユか

パイ生地が折り重なっている様子が紙を積み重ねたようであることからこの名がついた。フランス語で書くと「millefeuille」だが、直訳すると「千枚の紙」であり、発音は「ミルフイユ」に近い。ちなみに「ミルフィーユ」と発音すると「千人の女の子」と誤解さ…

フランス映画「Bienvenue chez les Ch'tis」

あらすじから述べようと思う。 南仏のある町の郵便局長を務めていたフィリップが、とある事件をきっかけにフランス北方に左遷されてしまう。北仏に関しては悪い噂が絶えない:気候も人も極度に冷たいというのだ。そんな場所で最短二年間郵便局長を務めること…

パン

フランスでの主食はパンである。パンを食す文化にはそれなりの歴史がある。 今日のお昼の話。特に意識もせず、パンを裏返しに置いておいたら(食事の際にはいわゆるフランスパン(バゲットと呼ばれる)を一切れ傍に置いておく)、フランスの方に「それはいけ…

風は立っているか

「想像力は十年しか続かない」、この台詞をきいたとき、ああこれは宮崎監督自身のことなのだな、と感じた。これが彼の最後の映画だというメッセージなのだろう。 一人の人間の人生を描くことは最も難しいテーマ。それに挑戦したのがこの「風立ちぬ」であった…

木をみて森をみず

細部にとらわれすぎて全体が見えていないことを言う。言い換えれば、全体を捉える事を怠るなということだ。ただし学習の過程ではどちらも必要だということは確かだろう。つまり \(1)\) 木を見ずして森を見るなということ \(2)\) 森を見ずして木を見るなとい…

書き写すことの大切さ

理解からもっとも遠いようなこの行為のどこが優れているのだろうか。 まず始めに学びたいものがあるとする。それは数学の一分野でもいいし、ある作家の文学でもいい。 そうしたら学びたいものがしっかり学べる座右の書を選ぶ。 いい本は汲めども汲めども汲み…

L'eau de vie

今日は洋ナシ酒の初体験。 果物やワインから作った酒を蒸留して、アルコールの度数を高めたものをeau de vie(命の水)とよぶ。 由来は中世にまで遡る。当時の錬金術師は不老不死の力が得られるエリクサーを求めてこのeau de vieの精製に成功?したのだ。その…

フランスのラジエーター

パイプの中に温水が流れていて、冬でも部屋を暖かく保つ。 なにがいいって、洗濯物もこのラジエーターの近くに置いておけば一瞬で乾くんだよね。

Richesse du monde/世界の富

フランスのボードゲーム。 二つのサイコロを振って出た目の合計分駒を進める。各升目には、ひとつの国(または地域)の名前と、その場所で産出する主要な資源名(鉱物や繊維、産業など)が書かれている。 各国(地域)に対して複数の「カード」が用意されて…

人間

チャップリンはユーモアの力を借りて巧みにメッセージを託す。『独裁者』にみる地球と人間との関係のあるべき姿。

Tempête

昨日からフランス入り。空港から出た直後に大嵐で、フロントガラスの向こうが大粒の雨で見えないほどに。転じて嵐が去った後は久しぶりにフランスのきれいな夕暮れをみることができました。大好物のチーズpavinも堪能できて大満足。 これから二か月ほどの滞…