着想メトロ

アイデアとは、世界の捉え方を再構成することで新たな価値を獲得し、さらにそれを経験によって持続させる、一連のプロセスのこと。

ミルフィーユかミルフイユか

 パイ生地が折り重なっている様子が紙を積み重ねたようであることからこの名がついた。フランス語で書くと「millefeuille」だが、直訳すると「千枚の紙」であり、発音は「ミルフイユ」に近い。ちなみに「ミルフィーユ」と発音すると「千人の女の子」と誤解される恐れがある。

 

 どういう経緯でこちらの発音が日本に伝わったのかはわからない。しかし日本で「ミルフイユ」と言ったところで変な顔をされるか訂正されるのがオチだろう。もうこれはれっきとした「日本語」になっているのだから、日本にいるときには気にする必要がないことはもちろんだ。しかしこれをフランスでも繰り返すなら話は違う。通じないのはもちろんのこと、変に誤解されかねない。

 ところでこの記事を書くきっかけになったのが、先日食べた「feuilleté savoyard」である。できるだけ近い音で表記すると、「フイュテ サヴォァイヤ」ぐらいになる。折りこまれたパイ生地の間にラクレットとジャンボンが挟まったもので、これがうなるほどうまい。「Succulent!!」と思わず叫びたくなる。

 ついでにフランスのM6で毎週月曜日に放送されている「Top Chef」がおもしろいことをつけ足しておく。また追々くわしいことを書こうと考えている。ちなみに今週は船の上での料理対決(魚の全部位を使う)や、デッサンに忠実な料理対決(もちろん中身も評価される)などがあった。