着想メトロ

アイデアとは、世界の捉え方を再構成することで新たな価値を獲得し、さらにそれを経験によって持続させる、一連のプロセスのこと。

考えるヒント――アイデアを耕す

フランス映画「Bienvenue chez les Ch'tis」

あらすじから述べようと思う。 南仏のある町の郵便局長を務めていたフィリップが、とある事件をきっかけにフランス北方に左遷されてしまう。北仏に関しては悪い噂が絶えない:気候も人も極度に冷たいというのだ。そんな場所で最短二年間郵便局長を務めること…

パン

フランスでの主食はパンである。パンを食す文化にはそれなりの歴史がある。 今日のお昼の話。特に意識もせず、パンを裏返しに置いておいたら(食事の際にはいわゆるフランスパン(バゲットと呼ばれる)を一切れ傍に置いておく)、フランスの方に「それはいけ…

風は立っているか

「想像力は十年しか続かない」、この台詞をきいたとき、ああこれは宮崎監督自身のことなのだな、と感じた。これが彼の最後の映画だというメッセージなのだろう。 一人の人間の人生を描くことは最も難しいテーマ。それに挑戦したのがこの「風立ちぬ」であった…

木をみて森をみず

細部にとらわれすぎて全体が見えていないことを言う。言い換えれば、全体を捉える事を怠るなということだ。ただし学習の過程ではどちらも必要だということは確かだろう。つまり \(1)\) 木を見ずして森を見るなということ \(2)\) 森を見ずして木を見るなとい…

書き写すことの大切さ

理解からもっとも遠いようなこの行為のどこが優れているのだろうか。 まず始めに学びたいものがあるとする。それは数学の一分野でもいいし、ある作家の文学でもいい。 そうしたら学びたいものがしっかり学べる座右の書を選ぶ。 いい本は汲めども汲めども汲み…

L'eau de vie

今日は洋ナシ酒の初体験。 果物やワインから作った酒を蒸留して、アルコールの度数を高めたものをeau de vie(命の水)とよぶ。 由来は中世にまで遡る。当時の錬金術師は不老不死の力が得られるエリクサーを求めてこのeau de vieの精製に成功?したのだ。その…

フランスのラジエーター

パイプの中に温水が流れていて、冬でも部屋を暖かく保つ。 なにがいいって、洗濯物もこのラジエーターの近くに置いておけば一瞬で乾くんだよね。

Richesse du monde/世界の富

フランスのボードゲーム。 二つのサイコロを振って出た目の合計分駒を進める。各升目には、ひとつの国(または地域)の名前と、その場所で産出する主要な資源名(鉱物や繊維、産業など)が書かれている。 各国(地域)に対して複数の「カード」が用意されて…

人間

チャップリンはユーモアの力を借りて巧みにメッセージを託す。『独裁者』にみる地球と人間との関係のあるべき姿。

Tempête

昨日からフランス入り。空港から出た直後に大嵐で、フロントガラスの向こうが大粒の雨で見えないほどに。転じて嵐が去った後は久しぶりにフランスのきれいな夕暮れをみることができました。大好物のチーズpavinも堪能できて大満足。 これから二か月ほどの滞…